書籍 2XXX年の幻想少女 第二章 修羅と修羅
公開日:2018年06月22日 / 最終更新日:2020年03月12日
著●仮面の男 絵●EO
文庫328P
寒く厳しい冬が終わり、春の兆しを見せ始めた幻想郷で目覚めの準備を始めているのは草花や冬眠していた動物だけではない。幻想郷の機械を解放するために活動する犯罪者たちも新たな活動に目覚め、郷中に向けて宣言を発する。
その内容とは「幻想郷から春を奪う」というものだった。
その後の犯罪予告状によって「花見桜を散らす」というなんともせせこましい計画であることが判明したが、解放派は堂々と予告したにも拘わらず、いつまで経っても姿を現すことはなかった。
幻想郷にやってくるはずの春がいつまで経っても訪れなかったからだ。
四月も末日に差し掛かり、流石におかしいと感じた霊夢は上からの異変認定が未だにもたらされないことに痺れを切らし、無断欠勤を咎められることを覚悟して行動を開始する。
春を奪ったのは解放派なのか、それとも全く別の勢力なのか。
遥か未来の幻想郷で、霊夢の名前を継いだ少女の二度目となる異変解決への探索がいま始まる。